ニュース

ニュース

免疫力を高める為に 睡眠と免疫の話

免疫力を高める為に重要な生活習慣の改善

全回の続き「良質な睡眠」に関してです。

睡眠時間と風邪のひきやすさの関係を調べた米国医師会の論文があります。
アメリカで21〜55歳の男女153名を対象に、2週間分の睡眠データをとった後
風邪のウイルスを鼻から投与して5日間で何人発症するか実験しました。
すると平均的な睡眠時間が7時間未満の人は、睡眠時間が8時間以上の人と比べ
2.94倍も風邪をひいてしまう結果になったそうです。
さらに、「同じ実験で、中途覚醒が睡眠時間の2%以下の『よく眠れた人』は7人に1人しか発症しなかったのですが、
中途覚醒が8%以上の『よく眠れない人』は2人に1人が発症しました。
つまり『よく眠れない人』は『よく眠れた人』に比べ5.2倍も風邪を発症したのです」
他にも、睡眠と免疫力の調査は色々と行われていて、インフルエンザに感染すると
インターフェロンやインターロイキンというサイトカインが体内に放出されるのですが、
サイトカインは白血球や神経細胞から放出され、免疫を増強する作用だけでなく、
深いノンレム睡眠と発熱を引き起こすそうです。
このように、睡眠時間だけではなく、睡眠の質も免疫力と強く関わっているんですね。

京都府立医科大学大学院医学研究科免疫・微生物学の藤原先生からも「慢性疲労における睡眠障害及び免疫系の動態に関する研究」という論文が発表されているのですが、その中でも疲労は睡眠障害と深く関係しているとし、睡眠障害の免疫系への影響をみる実験結果として、断眠により免疫能の低下つながる事が書かれています。

つまり、睡眠が良くないと、免疫力が下がり病気になりやすい。慢性疲労の原因にもなるわけです。

コロナウイルスに限らず、様々な病気に対抗する免疫力を上げるためには、睡眠時間や睡眠の質を高める事が重要なのですが、

実はこんなデータも出ています。(矢野経済研究所 在宅医療市場の現状と展望(2015年版)
日本国内の睡眠時無呼吸症候群で治療が必要な重症度の患者さんは300万人以上と推計されているそうです。
潜在患者数については報告が少なく、詳細は明らかになっていませんが
かなりの人数になると予測され、睡眠時無呼吸は多くの方に見過ごされている現状なのだと。

無呼吸症候群とは10秒以上の気流停止を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間睡眠中)に30回以上、若しくは、1時間あたり5回以上あれば睡眠時無呼吸と診断されます。

寝ている間の無呼吸になかなか気が付くことができない為、気が付かないうちに日常生活に様々な問題が出てきて、「もしかして?」と睡眠外来などを受診される方がおおよそなのではないでしょうか。

睡眠時無呼吸症の潜在患者さんの人数は・・・・

日本には睡眠時無呼吸の潜在患者さんが相当数いらっしゃる現実に、呼吸にも関係する口腔領域の歯科と言う立場から、無呼吸の潜在患者さんが重症患者さんにならない為に出来る事として気道の閉塞を緩和する為の無呼吸用マウスピースの制作も行っています。

一般的なレントゲン撮影では硬組織(歯や骨、顎関節など)の診断を行うものですが、当院が導入したCTでは軟組織である気道の状態が確認できます。従来のレントゲン装置に比べ、非常に低被ばく線量で正確に上気道を表示し、どこに問題があるのかを示してくれます。
こうして、気道の閉塞を確認し無呼吸症のスクリーニングを行っています。
当医院では磯村医院をご紹介していますので、磯村医院を受診して頂き、先生より診断が出れば、保険適応で無呼吸用マウスピースを作る事ができます。

上気道の閉塞確認

CTにて 軌道の閉塞の確認

今までにも、無呼吸の指摘を受けたことが無いし、自分でも無呼吸があるとは思っていなかった患者さんの、上気道を確認してみると、気道の閉塞が見られる方がかなりいらっしゃいます。聞けば、いびきをかいている。マスクをすると苦しい。日中ぼーっとする事がある。など、無呼吸のサイン症状が出ているんですよね。
無呼吸は太ったおじさんの病気と言うイメージがあるかもしれませんが

無呼吸用マウスピース

無呼吸症の方のマウスピース


当院で気道の閉塞が気になる方は、イメージ通りの方もいらっしゃいますが、中肉中背の方や細身の女性もいらっしゃいます。この女性の場合は顎が小さく歯並びが悪い方でした。
顎の小さい方は舌が後退しやすいため注意が必要なのです。

免疫力を下げない為にも、良質な睡眠はとても大切です。
知らない間に呼吸が止まってる。なんてことが無いように、気になる方はお気軽にお問い合わせください。