フッ素について

フッ素ってなあに?

フッ素(F)は私たちの身近な自然界にある元素のひとつで、地中はもとより、海、山、川
そしてすべての動植物などに存在しています。

毎日の食事を通じて私たちのカラダに摂取されているものでもあり
歯の質を強くする効果が最も高いことから、世界各国で虫歯の予防に利用されています。

また、フッ素はむし歯予防に欠かせないだけでなく、丈夫な歯や骨をつくるために大切な役割を果たしています。

機能性栄養学
食べ物に含まれるフッ素濃度(単位ppm)
牛乳  0.04~0.06ppm
緑茶  0.3~1.3ppm
リンゴ 0.02ppm
イワシ 0.2ppm
牛肉  0.07ppm
味噌  0.4ppm
大根  0.04ppm
ビール 0.8ppm

フッ素の虫歯予防効果『フッ素で強い歯!丈夫な歯!』


1.初期虫歯を修復(再石灰化の促進)
フッ素は虫歯になりかかった歯から溶け出したカルシウムなどが
再び歯の表面に戻ろうとする作用(再石灰化)を助け、歯の修復を促進します。

2.歯質を強化する(耐酸性)
フッ素が歯に取り込まれることで、エナメル質が強化され
酸に溶けにくい強い歯になります。

フッ素の抗菌作用により、虫歯金の働きを抑え、酸の産生を抑制させます。

フッ化応用は「2種類」あります!

フッ化物応用法は大きく分けて「全身応用」と「局所応用」があります。

【全身応用】
フッ化物を直接飲み込んで体内に取り込む方法です。
海外では水道水にフッ化物が添加されたりしています。
*日本では「全身応用」は実施されていません。

【局所応用】
フッ化物を直接歯に作用させる方法です。
歯科医院で行う・・・フッ化物歯面塗布
家庭で行う・・・フッ化物洗口、フッ化物入り歯磨き剤

フッ化物応用(局所応用)の種類によって効果は違うの?

永久歯の虫歯予防効果  No.1フッ化物洗口・・・50~80%

フッ化物歯面塗布・・・30~40%
フッ化物入り歯磨き剤・・・20~30%
*出典:医歯薬出版「フッ化物ではじめるむし歯予防」より

フッ素で強い歯

3歳までに虫歯ゼロのお子様は永久歯列での虫歯ゼロを60%達成
8歳までに虫歯ゼロのお子様は永久歯列での虫歯ゼロを95%達成
と言われています。

また、フッ化物の種類や使い方によって効果はことなります。
どの方法でも早く始めて長く続けることが大切です。

またいくつかのフッ化物応用を併用することで大きな予防効果が期待できます。

当院では洗口ができる方にはフッ素洗口をお勧めしています。
3~4歳頃から中学生までは、もっとも虫歯になりやすく、この時期に継続してフッ化物洗口をすることで大きな虫歯予防効果が期待できます。

また、大人になってからも続けることで一生涯健康な歯を維持することも期待できます。

この記事を書いた人

医療法人育徳会のキャラクターの「いくみん」です。磯村医院や磯村歯科医院など色んなところに登場します。みなさんに分かりやすい情報を伝えるためにも、情報発信をしていきます。

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