腸内環境を整える方法やカギ!プロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックスって何?

腸内環境を整えることの重要性は、昨今テレビの健康番組でも話すようになってきましたよね。

この記事では、歯科医師から一般の患者様にお伝えしたい腸内環境を整えることの重要性やその方法について解説していきます。

目次

「プロバイオティクス」&「プレバイオティクス」&「バイオジェネックスとは

プロバイオティクスとは、「生菌として摂取し、腸内フローラのバランスを改善し、健康に有利に働く細菌や酵母」で、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、酪酸菌などの生菌やヨーグルトなどの発酵乳や乳酸菌飲料がここに該当すると言われています。

プレバイオティクスとは「腸内フローラのバランスを改善する難消化性食品成分」で、オリゴ糖、食物繊維、B.G.S.などがこれに該当すると言われています。

そして、バイオジェネックスとは、「腸内フローラを介することなく、直接生体に作用し、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く食品成分」です。

また、乳酸菌体ペプチド、乳酸菌生産生理活性ペプチド、植物フラボノイド、DHA、EPA、ビタミンA・C・E、β-カロチン、CPPなどの食品成分」が該当します。

腸を整えながらも、腸内フローラを介さずに直接的に作用をもたらすバイオジェネックスも、健康かつ若々しさを手に入れていくためには、昨今、重要視されています。

そもそも「腸内フローラ」って何?

腸内フローラのフローラは、英語の「flora(花畑)」から名づけられた言葉で、腸内の様子を顕微鏡で確認したときに、細菌たちがまるで花畑の花たちのように群居している様子を例えたものです。

礼子先生

腸内の「お花畑」と理解すると分かりやすいかも!

ある研究によれば、腸内環境を司る「腸内フローラ」は身体だけではなく、「心の面」にも影響すると言われています。

腸内フローラの役割とは

いくみん

腸内フローラってどんな役割があるの?

①消化・吸収できなかった食べ物を身体に良い栄養物質へと変換する
②腸内の免疫細胞を活性化し、腸のバリア機能を高める
③腸内フローラのバランスを維持し、健康な体を保つ など

つまり、腸内フローラは免疫やバリアの機能を高める役割を担っています。

腸の働きがしっかりとなされていないと、食物を吸収できないため、栄養素がスムーズに運ばれませんから、腸内環境を整えることは必要不可欠です。

何で、歯医者さんなのに腸内環境の話?何か関係があるの?

いくみん

先生!歯医者さんなのに、何で歯の話じゃなくて腸の話をしたり、お勉強をされているの?

礼子先生

いくみん、良い質問だね!

きっと、この記事を読んでいるあなたもいくみんと同じことを思ったはず。

結論から申し上げますと、「お口」と「腸」には密接に関係しているからです!

例えば、腸内環境をプロバイオやプレバイオ、バイオジェネックスのような部分で整えたとしても、歯の状態が良好ではなければどうでしょうか?

例えば、歯が痛かったり、歯周病だったり、歯が汚れていたり、、、 そんな状態で食べ物をしっかりと噛んで、身体に栄養を運ぶことができるでしょうか?

できませんよね(汗)

また、歯や口腔内を整えたとしても、腸内環境が悪かった場合、細かくした食べ物を飲み込んだ栄養素は体内に上手に吸収されるでしょうか?

これも難しそうですよね。

若々しさや健康な身体を作っていく上で、口の状態を整えることと腸内環境を整えることは、必要不可欠なことは覚えておいてください。

この記事を書いた人

1986年 東北歯科大学卒業。1986年 滋賀医科大学 口腔外科 勤務。1987年 磯村歯科医院 勤務。1992年 先代より磯村歯科医院の院長職を引き継ぐ

日本糖尿病協会歯科医師登録医、一宮市市民病院地域連携登録医、口腔管理医療連携医

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