【歯科医が解説】高校や大学受験合格の秘訣は身体作りから

いつもブログをご覧になっていただき、ありがとうございます。

この記事では、これから受験を控えている受験生やその受験生のご家族様に向けて、歯科医師として「受験生の方の身体作り」の話をさせていただきます。

いくみん

「何で歯医者さんが身体に関して話せるの?」
「歯だけが専門分野じゃないの?」

そう思われるかもしれません。

ただ、実は歯医者さんは「歯」のことだけではなくて、腸のこと、ホルモンのこと、自律神経のこと、栄養のこと等、多岐に渡って勉強しています。

礼子先生

もし、本記事で記載していること以外にも気になることがありましたら、当院にお越しになられた時に、是非聞いてくださいね。

目次

コロナ禍&インフルエンザに負けない身体作り

コロナ禍になってデジタル化が進み、屋外に出ることが制限されています。

その結果、太陽を浴びることが激減してしまいました。

この「太陽を浴びる」という日常生活の「なんてことはない」ことが、実は身体にとって大きな影響をもたらします。

例えば、神経伝達物質の「セロトニン」はご存知でしょうか?

いくみん

聴いたことあるけど、具体的に何なのか分かりません!

礼子先生

じゃあ、今から分かりやすく教えるからついてきてね!

セロトニンについて

セロトニンは「トリプトファン」という成分から生成されますが、かんたんに言えば、脳内の神経伝達物質の1つです。

セロトニンは、別名「幸せホルモン」とも言いますが、このセロトニンの機能が、実は脳や身体に大きな影響を及ぼします。

例えば、

・脳を活性化させる
・痛みやストレスを抑制する
・食欲をコントロールする
・姿勢を真っすぐに保つ働きをもつ

など、様々な働きをします。

今のこの時期は、「参考書で勉強」「赤本で勉強」「マドンナ古文で勉強」「○○式授業で勉強」「○○式記憶術を実践中」など、様々な勉強をしている最中だと思います。

しかし、「食欲が出ない」「脳がちゃんと効率良く働いていない」という身体の状態では、仮に勉強をしていても、思うように頭の中に情報が入ってきません

それこそ、せっかく8時間、10時間と勉強していても、効率で言えば、10のうち、1や2しか入らない状態では、非効率的ですよね。

いくみん

確かに「非効率」ですね。頭に入らないのは、頭が悪いからだと思ってた。。

礼子先生

いくみん、、、そんなことないから、自分のことをそんなマイナスに決めつけないでね^^;

確かに勉強時間を費やすことも受験生としては非常に大切なことです。

ですが、記憶の土台となる身体・脳などがちゃんと整っていないと、本番で最大限のパフォーマンスを発揮することができません。

そのため、勉強法だけではなく、是非「身体作り」にも意識を向けてみてください

それと、セロトニンと対になるホルモンがあります。これは「メラトニン」になりますので、こちらも覚えておいてください。

いくみん

メラトニンじゃなくて、メラゾーマなら知っています!

平野

いくみん、それ、ドラゴンクエストの呪文だよ(笑)

いくみん

すみません、ゲームやりこんでました。。

礼子先生

(笑)じゃあ、メラトニンについて解説するね

メラトニンとは

メラトニンは、セロトニンから作られる物質になります

このメラトニンは「脳の松果体」というところで生成されますが、睡眠を円滑にする働きがあります

睡眠時に、起きている間の情報を脳内で整理されますので、質の良い睡眠をとることは、学習効率を高めたり、記憶の定着に繋がり、志望校に合格する確率を高めてくれます。

では、このメラトニンを増やすためには、どうすればいいのか?

一番かんたんにできる方法としては、「昼間にしっかりと太陽を浴びること」になります。

実は、セロトニンは「太陽の光をしっかりと浴びること」で生成されます

逆を言えば、昼間にしっかりと太陽を浴びなければ、セロトニンやビタミンDなどの物質が生成される量は少なくなるため、結果的にメラトニンも多く生成されないということです。

いくみん

なるほど、太陽の光を浴びるだけで、身体や脳にはスゴイ良い影響があるんですね!

まとめると

日中に太陽の光を浴びない⇒セロトニンやビタミンDの生成量が少ない⇒メラトニンの生成量が少ない⇒睡眠の質が下がる⇒記憶力が低下する⇒勉強しても頭に入らない⇒勉強時間を伸ばしてどうにかカバーする⇒でも頭に入らない⇒ストレスが増える、、、

という、悪循環に陥ってしまいます。そうならないためにも、太陽の光はしっかりと浴びておきたいところです。

太陽の光を浴びないと「ビタミンD」不足にも

2020年からコロナ禍になったことで、余計に太陽の光を浴びる時間が少なくなっています。

血中濃度という数値が「30」で不足、「20」で欠乏症と診断されますが、実は、今この数字が「10」の人が多い、ということです。

コロナ太り、コロナ歯ぎしり、等、コロナ禍を経験することで出てきた単語ですが、実はこれは太陽の光が減ってしまったことによって、ビタミンDが不足して起きた原因の1つであります。

当院、磯村歯科医院では、このビタミン不足を解消するべく、このビタミンDの濃度を上げるサプリメントの必要性や方法もお伝えしています

このビタミンDの量を増やすことで、免疫力を高めて、受験生の方が志望する学校に行けるよう、受験戦争を勝ち抜いて欲しいと考えています。

勿論、勉強する時は、窓のカーテンを開けて、太陽の光を自然と浴びる環境で勉強することは是非やってくださいね

いくみん

とりあえず、太陽の光を浴びることはすぐにできそうですね!後は、ビタミンD不足を解消しなきゃ。。

まとめ

コロナも第7波、第8波、と第何波まで続くかは正直、私たちにも分かりません。

ただ、不確定なことは分からないため、この状況がもう少し、長く続くことを想定しておいた方が良いかもしれません。

ぜひ、受験生、または受験生を持つ保護者の方は、勉強方法だけではなく、身体づくりに意識を向けていってください

いくみん

自分だけが気を付けていても、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちも気を付けてくれなきゃね!

礼子先生

そうだね!ご家族で協力して、志望校合格を目指していってください!

この記事を書いた人

1986年 東北歯科大学卒業。1986年 滋賀医科大学 口腔外科 勤務。1987年 磯村歯科医院 勤務。1992年 先代より磯村歯科医院の院長職を引き継ぐ

日本糖尿病協会歯科医師登録医、一宮市市民病院地域連携登録医、口腔管理医療連携医

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