「骨粗しょう症」は治療が必要です!一宮市三師会の医歯薬連携

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療は医師・歯科医師・薬剤師・患者さんがチームとして行う治療です。

みなさんは「一宮市三師会」とは聞いたことがありますか?↓

医師:診断と治療の中心

骨粗鬆症と診断された場合、骨折を予防するため、治療を開始し継続することが重要です。

医師は検査・診断を行い、患者さんの状態に応じた治療を進めます。

医療機関で行うこと

  • 骨粗鬆症の診断、骨折リスクの評価
  • 薬剤の選択と治療計画の立案
  • 骨折予防のための継続的な治療

歯科医師:口腔内トラブルの予防

骨粗鬆症治療で使用される骨吸収抑制薬により、まれにあごの骨に炎症が起こることがあります。

これを予防するため、定期的に歯科を受診し、口腔内の治療と予防を行うことが重要です。

歯科が行うこと

  • 歯石除去および口腔清掃
  • 虫歯治療
  • あわない義歯の調整

薬剤師:安全な薬物療法の支援

骨粗鬆症治療を継続することは、骨折予防につながります。

薬剤師は、薬の飲み方や副作用予防のポイントをお伝えし、医師と歯科医師の架け橋として、安心して治療を続けられるよう支援します。

薬剤師が行うこと

  • 薬の飲み方や注射剤の説明
  • 副作用およびその予防対策の説明
  • 治療継続のサポート

骨粗鬆症は「治療が必要な病気」です

骨粗鬆症とは、「骨が弱くなり、軽い転倒や、明らかなきっかけがなくても骨折を生じる病気」です。

背骨、脚の付け根、手首、腕の付け根に骨折が多くみられます。

女性に多く、60代で5人に1人、70代で3人に1人、80代以降では2人に1人が骨粗鬆症といわれています。

骨折が引き起こす問題

骨折後は治療を行っても障害が残ることがあり、生活の質が低下し、自立した生活が困難になる場合があります。

特に背骨や脚の付け根の骨折では寝たきりの危険が高まり、死亡率の上昇も報告されています。

また、骨折を繰り返す方も多く、早期に治療を開始し、継続することで骨折の危険を半分に減らすことができます。

2.骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の薬には大きく2種類あります。

  • 骨を壊すのを抑える薬(骨吸収抑制薬)
  • 骨をつくる力を高める薬(骨形成促進薬)

薬を中断すると治療効果が弱まり、骨折のリスクを高めるので、治療の継続が非常に重要です。

3.お口の健康を守ることも骨粗鬆症治療の一部です

骨粗鬆症治療に多く使われる骨吸収抑制薬では、まれにあごの骨の異常が生じることが報告されています。

多くは歯周病や虫歯、合わない義歯がその原因とされており、治療開始前および治療中の歯科受診が重要です。

歯科受診で大切なこと

  • 治療前の口腔チェック
  • 必要な歯科治療
  • 定期的な口腔管理

この記事を書いた人

1986年に東北歯科大学(現・奥羽大学)を卒業後、滋賀医科大学「口腔外科」にて研鑽を積む。当時から歯科が全身の健康に及ぼす影響を重視し、早い段階から「医科歯科連携」の重要性に着目。 1992年に先代から院長職を引き継ぎ、以来30年以上にわたり、一宮の地で患者さんの口腔環境と真摯に向き合い続けている。

現在は、歯周病の根本解決を目指す「THP(トータル・ヘルス・プログラム)」を軸に、厚生労働省が唯一認可した歯周病治療器「ブルーラジカル」を活用。科学的根拠に基づいた最善の治療により、一本でも多くの歯を残すことに全力を注ぐ。

また、「加齢による口腔機能低下(オーラルフレイル)」の早期発見を通じた、病気にならない健康作りにも尽力。口腔外科での経験と、日本糖尿病協会登録医としての全身疾患への深い理解を礎に、科学的な分析と包容力のあるカウンセリングを融合。一人ひとりの「生涯、自分の歯で美味しく食べる」喜びを、地域医療の最前線でサポートしている。

■経歴
1986年:東北歯科大学(現・奥羽大学)卒業
1986年:滋賀医科大学 口腔外科 勤務
1992年:磯村歯科医院 院長就任

■資格・登録
歯科医師
日本糖尿病協会 歯科医師登録医
一宮市立市民病院 地域連携登録医
口腔管理医療連携医